補助金をうまく活用する方法

「補助金」「助成金」と聞いてどんなイメージを浮かべますか?

お金がおらえるのは嬉しいけど、なんか上手く使われてない良くないイメージもある。そう思った方に伝えたい。地域活性化には欠かすことができない「お金」の話についてです。

最初に結論

「馬鹿と鋏は使いよう」
補助金に振り回されるのではなく、上手く乗りこなしてみよう

※切れないハサミでも、使い方によっては何かの役に立つように、愚かな者でも上手に使えば役に立つものだということから。能力のない者をばかにして言ったことばではなく、使う側の力量や能力を言ったことばである。(故事ことわざ辞典より)

 

補助金ってそもそもどんなもの?

国や地方自治体には「こんな日本にしたい!」「こんな町にしたい!」という政策目標があるわけですが、この目標を達成するには行政の力だけでなく、住民や各事業者の協力が必要不可欠です。しかし「こんな町にしたいから、手伝ってよ!無償でね」と言われても、それぞれ経済的な理由があり、そんな簡単に協力できるものでもありません。そこで、(事業に取り組んで)協力してもらうために、特に金銭的なサポートをするのが補助金です。なので、イメージとしては、国や地方自治体が実現したい目標を実現するためのお金的な支援と考えてもらったら良いかと。

事業をするのに必要なお金の種類

事業をするときの経費は大きく分けると、「イニシャルコスト(初期費用)」「ランニングコスト(維持費)」があります。

「イニシャルコスト(初期費用)」・・・
一番最初にかかる経費(お金)
例えば、カフェをやるとしたら
・建物代(購入費or賃貸の頭金)
・設備費(シンク、電子レンジ、コンロ、冷蔵庫など)
・調理器具(鍋やポットなど)
・食器
などなど
これだけでもいっぱいありますね><

「ランニングコスト(維持費・運営費)」・・・
続いては維持費・運営費です。
カフェを例であげると
・食材の仕入れ
・人件費
・光熱費
・(賃貸の場合)月々の賃料
・広報費(ネット広告やチラシなど)
などなど

つまりざっくり説明すると、開店するために必要なのが「イニシャルコスト(初期費用)」で運営するのに必要なのが「ランニングコスト(維持費・運営費)」ですね!

事業をする時の値段の決め方の基本

先ほどの例で考えると販売する商品(メニュー)の値段は、日々必要になってくる運営費+初期費用の原価償却を足して、売れる数を予想して、決めていきます。
ざっくり説明するとこんな感じです。1か月に20万円かかるとして、200円で珈琲を売ることを考えると、1000杯売ることが必要です。
つまり、1000杯売れる見込みがないならば、毎月赤字になって経営が成り立ちません。

<原価償却とは>

例えば、初期投資に100万円かかったとして、それを10年間に分割して払っていくイメージだと下の図の通りになる。最初にかかった費用を1年目に払おうとすると負荷が大きく、事業が回っていかないため、下記のように回収(支払っていく)していくことを想定する。
初期費用100万円
1年間で10万円ずつ払っていくとすると、年間で10万円費用が掛かると想定し、計算していく。

補助金と合わせて考えると

補助金にも「イニシャルコスト(初期費用)」に対する補助金と「ランニングコスト(維持費・運営費)」に対する補助金があります。補助金などを利用してカフェを開業・運営することをイメージしてみましょう。

イニシャルコスト(初期費用)に補助金利用

こうなります。
1か月にかかる費用が、半分の10万円だけで済むので、珈琲が200円だと、半分の500杯を売れば赤字になりません。つまり、お客さんの数が少なくても大丈夫です。

ランニングコスト(維持費・運営費)に補助金利用

こうなります。
これも先ほどと同じく、珈琲が200円だと、半分の500杯を売れば赤字になりません。つまり、お客さんの数が少なくても大丈夫です。

あれっ、ということはどちらでも一緒なのか??

重要ポイント・補助金は永遠ではない

もし仮に、この飲食店を営業している間は永遠に補助金が支給されていることが確約されているのであれば、ランニングコストに補助金を利用しても大丈夫です。ただ、補助金は永遠に支払われることが確約されるものではありません。

もし、補助金制度がなくなったら・・・

イニシャルコストで補助金を利用したカフェは、既に補助金を利用して初期費用を支払っているので、開業後に補助金制度がなくなろうと関係ありません。

ランニングコストで補助金を利用したカフェは、補助金制度がなくなったら、1か月にかかる費用が10万円から20万円に上がってしまうため、
①販売数を500杯→1000杯に増やす
②珈琲の価格を200円→400円に値上げする
のどちらか(もしくは、半分半分)をしなければ、赤字になり運営していくことができなくなります。
販売数を増やすことも一気には難しいですし、価格を倍増すれば離れていってしまうお客さんも出てくるかもしれません。そうなれば、赤字になり倒産です。

つまり、補助金制度の終了=倒産(事業の終了)になってしまいます。

だったら、いっそ補助金を利用しない方がいいのでは?

もし、補助金を利用しなくても、イニシャルコストとランニングコストを賄える!というのであれば、補助金を利用しない方が安心だと思います。

しかし、補助金制度があるということ自体、「補助金を使わないと、その場所でその事業をしていくのは難しい」という意味でもあります。

例えば、観光客が来ないような田舎町でカフェを開いて、月1,000杯も珈琲を売るのは難しいのではないでしょうか。500杯だったら、50人の住民が1日1杯で、月10回来てくれれば、成り立つかもしれません。「だったら不足分を補助して、運営してもらおう」と行政が考えて、補助金制度ができるのです。

まとめ

これらのことから、私自身はイニシャルコストに対する補助金は利用してもいいと考えています。「補助金がなくなったから、事業を続けていけない」となるのは、補助制度(税金を使うこと)に対する貢献ができないので、ランニングコストに対する補助金は使ってはいけないと思います。
どのような補助金があるかは、後日書いてみたいと思います。

余談ですが・・・

こんなことに補助制度を使って、税金が無駄にされるのはもったいない!と思うかもしれませんが、行政は予算をとっている以上は誰かしらに使ってもらおうと必死になります。そう思えば「他の人が使って上手くいかないなら、自分が上手くやってやる!」くらいの気持ちで使ってしまった方がいいかなぁと思いますので、やりたいことと補助金制度がマッチすれば、使うのもいいのではないかなと。

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